南千住はどんな街?僕が見た街の雰囲気と住みやすさを本音で紹介

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通いと居住で計6年間を北千住で過ごした僕にとって、南千住はとても身近な街だ。

近くで見てみると、千住という名前は北千住のためにあるのであって、南千住は千住の南北を表すプレフィックスじゃないと言うことだ。

南千住をひとことで言えば、千住の名前を背負いながらも、再開発で整理された水辺の街だ。

同じ「千住」の名前でも、北千住が巨大ターミナルの勢い、南千住は荒川区と台東区の空気を帯びた生活拠点だ。東口はLaLaテラス南千住や大規模住宅が並び、ファミリーの気配がかなり強い。一方で西口へ回ると、三ノ輪や日本堤に続く古い街の延長線が出てくる。

再開発で整った東側だけを見れば便利な住宅地だが、西側まで歩くと庶民的で少し荒っぽい下町の現実が見える。


こんな人に向いている/向いていない

向いている人

  • 上野、秋葉原、日比谷線沿線、つくばエクスプレス沿線へ通う人
  • 大型スーパーや商業施設が徒歩圏にある生活を回したい人
  • ファミリーっぽい落ち着きと下町の雑多さが混ざっていても気にならない人
  • 北千住ほど騒がしくない東側ターミナル周辺を探している人

南千住の強みは、東京東側への通勤と日常の買い物がかなり現実的なところだ。

東口側は駅前にLaLaテラスがあり、汐入の大規模住宅地まで含めると生活導線がかなり整っている。都心ブランドより暮らしの回しやすさを優先する人には合う。

向いていない人

  • おしゃれな街に住みたい人
  • 水害リスクを重く見る人
  • 23区の端で家賃をしっかり抑えたい人
  • 街全体に上品さや統一感を求める人

南千住は、便利な東口と古い西口がかなり別物だ。そして荒川区の低地らしく、水害を無視して住める場所ではない。見た目の洗練や安心感を求めるなら、別の駅を探したほうが早い。

北千住とは隅田川を隔ててやや距離があるため両駅を使い分けるのは難しいと思う。千住大橋の勾配を自転車で乗り越えていけるのならアリかもしれないが。


数字で見る南千住

指標 南千住のデータ 参考
駅周辺人口(南千住1〜8丁目) 47,343人 荒川区人口 224,575人
駅周辺世帯数(南千住1〜8丁目) 24,091世帯 1世帯あたり約1.97人
0〜14歳比率 5,850人(12.4%) 荒川区 23,081人(10.3%)
40〜54歳比率 11,738人(24.8%) 荒川区 49,937人(22.2%)
外国人比率 4,243人(9.0%) 荒川区 25,467人(11.3%)
駅周辺の犯罪認知件数 362件(2025年) 千人あたり約7.6件
JR南千住駅の1日平均乗車人員 17,086人(2024年度) 常磐線系では中規模駅クラス
東京メトロ南千住駅の1日平均乗降人員 32,611人(2024年度) 東京メトロ130駅中110位
つくばエクスプレス南千住駅の1日平均乗車人員 6,659人(2024年度) 北千住の補助駅というより生活駅
家賃相場 ワンルーム 9.0万円、1K 9.6万円 SUUMO掲載条件ベース

数字でまず見えるのは、子どもと現役ファミリー層がかなり混ざる街だということだ。1世帯あたり人数は1.97人。これは23区内でもかなり高い方だ。

これまでいろんな街を調べてきたが、かなり高いほうに位置する。正直、これは僕自身も意外だった。LaLaテラスに入る、そう考えると西松屋にも納得だ。

年齢構成もはっきりしている。25〜39歳比率は18.7%で荒川区平均の23.3%より低く、逆に40〜54歳比率は24.8%で区平均より高い。若い単身者が大量に回転する街というより、子育ての途中か、ある程度定住した世帯が多い住宅地だった。

もうひとつ特徴的なのは、外国人比率が荒川区平均より低いことだ。荒川区は西日暮里や東日暮里、荒川三丁目あたりに外国人比率の高い町丁目があるが、南千住はタワマンが多く、街の見え方が少し違う。荒川区の中でも、国際色が前に出る街というより、再開発された生活地としての色が強い

家賃は安くない。ワンルームで9万円、1Kで9.6万円という数字を見ると、北千住より一段安いという期待は持たないほうがいい。

年代別の内訳

年代 南千住周辺 荒川区
0〜14歳 5,850人(12.4%) 23,081人(10.3%)
15〜24歳 5,289人(11.2%) 23,223人(10.3%)
25〜39歳 8,839人(18.7%) 52,483人(23.3%)
40〜54歳 11,738人(24.8%) 49,937人(22.2%)
55〜64歳 6,017人(12.7%) 27,512人(12.2%)
65〜74歳 4,033人(8.5%) 20,014人(8.9%)
75歳以上 5,577人(11.8%) 28,534人(12.7%)

この表を見ると、南千住は25〜39歳の若手単身者より、40〜54歳の親世代が厚い。子ども比率も区平均より高い。東口のタワーや大規模団地、西松屋やロイヤルホームセンターが目立つ街並みは、感覚だけではなく数字にも裏づけられていた。

確かに再開発された南側では老人の姿は比較的少ない気がした。純粋な現役世代が多く目につき、10年以上前の僕らのような学生も鉢合わせることはなかった。

注意: 駅単位の公式統計がないため、人口と世帯数、年齢構成は南千住1〜8丁目を駅周辺として近似した。

注意: 年代別比較の南千住周辺は2026年3月1日、荒川区全体は2026年1月1日の公表値を使用した。

家賃相場について、自分のこだわりの条件で探した場合には値段が上下するため、あくまでも偏差値的な見方をするのがおすすめだ

出典: 荒川区 令和8年3月1日現在の町丁別世帯数および人口一覧表荒川区 令和8年3月1日現在の町丁別の年齢別人口一覧表荒川区 令和8年1月1日現在の年齢別人口一覧表(荒川区全域)荒川区 世帯と人口JR東日本 各駅の乗車人員 2024年度 101位以下(2)東京メトロ 南千住駅つくばエクスプレス 乗車人員SUUMO 南千住駅の賃貸マンション家賃相場


交通・アクセス

鉄道

路線 主要地点への近さ 備考
JR常磐線 上野・日暮里・北千住方面へ出やすい 山手線外周や東側移動がしやすい
東京メトロ日比谷線 上野・秋葉原・銀座・六本木方面へ直通 東側都心通勤との相性が良い
つくばエクスプレス 秋葉原へ直通 秋葉原方面へはかなり強い

交通は南千住の明確な強みだ。JR、日比谷線、つくばエクスプレスの3本が使えるので、上野、秋葉原、日比谷線沿線、北千住方面に動く人にはかなり便利だった。特に秋葉原へ出る導線はわかりやすい。

ただし、巨大ターミナル感はない。新宿、渋谷、池袋へは一本で気持ちよく抜ける駅ではないし、西側通勤の強さも薄い。南千住は東京の東半分に用がある人には強く、西側中心の人にはそこまででもない駅だ。

北千住で生活していた僕にとっては、北千住の一部の鉄道が南千住も通っているに過ぎない印象だ。

バス・その他

つくばエクスプレスの駅情報では、南千住駅西口から荒川区コミュニティバス「さくら」で荒川区役所・町屋駅方面へ行ける。都営バス南千住車庫も近く、鉄道だけに頼らなくても動線を作りやすい。

道路では、日光街道や明治通りに出やすいのが地味に便利だった。下道で台東区、墨田区、足立区へ動きやすく、車やバイクとの相性は悪くない。北千住ほど鉄道の結節感はないが、バスと幹線道路まで含めると生活圏は広い

僕もかつてはバイクでこの辺りを走り回ったが、上野・東京、浅草や錦地町など東京東側へのアクセスはとても心地よかった。地域的にも割とバイクフレンドリーな感覚があるので一人暮らしの人は原付を引っ提げて街を楽しみにかかるのも良いかもしれない。

もちろんハイスペな自転車でも良いと思う。

出典: 東京メトロ 南千住駅つくばエクスプレス 南千住駅


買い物・飲食・商業施設

スーパー・日用品

買い物はかなり強い。東口側にLaLaテラス南千住があり、リブレ京成、西松屋、マツモトキヨシなどが入っている。さらにロイヤルホームセンター南千住も近く、日用品、DIY、ペット用品までまとめて片づけやすい。

この駅の買い物環境は、基本的には駅前に密集していると思ったほうが良い。

飲食店・外食事情

飲食は、東口の商業施設系と、西口の古い下町系で温度差が大きい。西口側は町中華、居酒屋、定食、チェーンが中心で、三ノ輪方面まで含めて大衆感がかなり強い。しゃれたカフェ街を期待して降りる駅ではない。

インスタ映えをお望みであれば北千住まで足を伸ばして珍しいお店の開拓をするのがベストだ。

南側へ歩けば日本堤や吉原寄りの空気も混ざってくるので、街全体の雰囲気には独特のざらつきがある。きれいで洗練された外食環境ではないが、気取らず腹を満たす街としては十分だった。

商店街・その他

東口側は、荒川区の住宅市街地総合整備事業で道路や公園、住宅、商業施設をまとめて整備してきたエリアだ。広い歩道や大規模住宅が並び、いかにも平成以降の再開発地という顔をしている。

一方で西口側は、宿場町の延長線にある古い街の密度が残る。南千住は駅を挟んで、再開発された生活拠点と、昔ながらの下町がかなりくっきり分かれる街だった。

さらに面白いのが東側の整備された地域を南に進むとかの有名な吉原遊郭の地域があり、今でもソープランドが立ち並んでいる、ザ・ディープ東京が視界に入る。

出典: LaLaテラス南千住 施設/サービス案内LaLaテラス南千住 西松屋BiVi南千住 ショップガイドロイヤルホームセンター 南千住南千住地区住宅市街地総合整備事業


治安・災害リスク

治安データ

指標 数値 比較
南千住1〜8丁目の犯罪認知件数 362件(2025年) 千人あたり約7.6件
荒川区全体 1,451件(2025年) 区としては極端に荒れていない
新宿区全体 6,977件(2025年) 23区で件数ベース最多
文京区全体 1,329件(2025年) 23区で件数ベース最少

数字だけを見れば、住居地域としても並の数値だ。繁華街で10から15程度、ベッドタウンで低ければ5件台、高くても9程度なことを加味すると特に荒れているわけではないことがわかる。

古い街並みも残っているので上品な治安の良さではないが、子育てにも十分なスペックと言えるだろう。

災害リスク

南千住で軽視できないのは水害だ。荒川区は公式に水害ハザードマップを公開しており、区長メッセージでも荒川氾濫時には区内の大部分が長期間浸水すると案内している。南千住はその前提の上にある街で、水害に強い場所を探してここを選ぶのは違う。

実際にハザードマップを見ても、南千住駅周辺は浸水リスクを前提に考えるべき低地の生活圏だとわかる。駅前の再開発エリアだから安心、という種類の街ではない。

荒川区の水害ハザードマップ。南千住駅周辺が浸水想定区域に含まれていることを示す画像。

しかも西口側の南千住一丁目・五丁目は、古い木造建物が密集し、地震時の倒壊や延焼リスクが高いとして不燃化特区の対象になっている。つまり南千住は、東口の再開発で見た目は整っていても、災害面では水害と木密の両方を意識すべき街だ。

荒川区、足立区や葛飾などは荒川、隅田川、中川と河川が多く低地が広がっているので水害の観点で強い地域は少ないと思っておいたほうが良い。

くろしばメモ: 夜に歩いた印象では、東口はかなり普通のファミリー住宅地だが、西口は一気に古い下町の顔が出る。怖いというより、街の履歴が見えすぎる感じで、個人的にはワクワクだった。

出典: 警視庁 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数CSV(令和7年)荒川区 水害ハザードマップ荒川区長メッセージ 水害から身を守るために荒川一・三・南千住一・五丁目地区におけるまちづくり


エリアごとの違い

西口側

西口側は、古い南千住の顔が強い。商店、昔ながらの飲み屋、細い道、下町の住宅地が混ざり、三ノ輪方面の延長線にある街として見たほうがわかりやすい。

東口・汐入側

東口から汐入側は、完全に再開発住宅地。LaLaテラス南千住、BiVi南千住、大規模マンション群、広い道路、公園が揃い、子ども連れがかなり馴染む。北千住よりファミリーっぽいという印象はこの側で強く出る。

出典: 南千住地区住宅市街地総合整備事業LaLaテラス南千住 フロアガイドBiVi南千住 ショップガイド荒川一・三・南千住一・五丁目地区におけるまちづくり


筆者の結論:結局南千住はどんな街か

結論として、南千住は東京の東側へ通う人にとってはかなり便利だが、水害リスクと下町の雑味を受け入れる前提で住む街だった。

東口はファミリー向けの再開発住宅地、西側は古い街。駅前に商業施設があり、東京東側へのアクセスは良好。

水害リスクを受け入れながらも実利が取れる、子育て対応の街といえそうだ。

くろしばの個人評価:★★★☆☆


よくある質問

Q. 南千住の家賃相場はどのくらい?

A. SUUMOの2026年春時点の掲載情報では、新築かつ駅徒歩1〜5分以内の目安でワンルーム9.0万円、1K9.6万円でした。23区の端だから安いとは言いにくい水準です。

Q. 南千住の治安は悪い?

A. 数字だけなら極端に悪くありません。南千住1〜8丁目の2025年犯罪認知件数は362件で、人口1,000人あたり約7.6件でした。ただし、西口側には古い下町の雑多さが残るので、体感としては上品な住宅地ではありません。

Q. 南千住は一人暮らしに向いている?

A. 東側通勤の単身者には向いています。秋葉原、上野、日比谷線沿線へ出やすいからです。ただ、家賃はそこまで安くなく、街の満足度も人によってかなり分かれます。

Q. 南千住はファミリーにも向いている?

A. 向いています。南千住1〜8丁目の0〜14歳比率は12.4%で荒川区平均より高く、1世帯あたり人数も約1.97人でした。東口の再開発エリアは、買い物と子育て導線がかなり整っています。

Q. 南千住と北千住はどう違う?

A. 北千住は巨大ターミナルで、南千住はその南側にある生活駅です。南千住のほうがファミリー色が強く、街の規模は小さいです。その代わり、北千住より落ち着いていて、東口側はかなり住宅地として整っています。

出典: SUUMO 南千住駅の賃貸マンション家賃相場警視庁 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数CSV(令和7年)


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この記事を書いた人

くろしば

くろしば

WEBエンジニア。東京都中野区在住の2児の父。東京、埼玉、神奈川に10箇所ほど住んできました。街を観察しながら散歩するのが趣味。実際に足を運んだ地域だけを、自分の視点で書いています。歩いて感じた風景と実際の数値を照らし合わせて、新たな発見が出来るような記事を投稿していきます。不動産業界の人間ではないので、忖度なくありのままをお伝えします。

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