若葉はどんな街?僕が見た街の雰囲気と住みやすさを本音で紹介

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僕が小学校の時に新しくできた小型のショッピングモールの若葉ウォーク。友達と映画を見に行く時も決まってここまで自転車で来ていた。

大学生時代もアルバイト先も近かったのでこの周辺をうろついていたし、今では兄が家を構えた街としてきっと生涯にわたって縁のあり続ける街だ。

そんな若葉をひとことで言えば、小型ショッピングモールが駅前の性格を決めている郊外生活駅だ。

若葉駅は、東上線で川越より下り方面の駅の中では珍しく買い物やカフェなどの休日時間を楽しむことができるエリアだ。


こんな人に向いている/向いていない

向いている人

  • 池袋方面へ一本で出たいが、都内より家賃は抑えたい人
  • 駅前で日用品も外食もだいたい完結してほしい人
  • ファミリー向けの郊外駅でも、駅前の買い物利便性を落としたくない人
  • 車と電車を併用する前提で、埼玉西部に住みたい人

若葉の良さは、駅前の処理能力だった。ワカバウォークとヤオコーが強く、生活が回る。池袋方面へも一本なので、郊外駅としてはかなり使いやすい。

向いていない人

  • 個人店の多い街歩きや飲み屋街の熱量を求める人
  • 新宿・渋谷・大手町まで短時間で通いたい人
  • 複数路線を使い分けて移動の逃げ道を確保したい人
  • 休日に駅前で遊び尽くせる街を求める人

若葉は便利だが、東武東上線の一本足打法で、駅前の主役も大型商業施設だ。街の表情がわかりやすいぶん、刺さらない人には本当に刺さらない。
これは東上線沿線全体に言えることだが、自由な移動導線が欲しい人には向かない線路だ。同じ埼玉県でも浦和などの南部地域は赤羽を起点に上野方面、新宿方面を選んで移動できるが、埼玉西部の地域はまず池袋に到達することを強いられている。僕は個人的にはこの状態が好きじゃない。


数字で見る若葉

指標 若葉のデータ 見方
駅直近人口 9,090人 関間四丁目・千代田四丁目・富士見一丁目・富士見二丁目の合計
年齢構成 15歳未満 11.4%、15〜64歳 59.2%、65歳以上 29.4% 2020年国勢調査ベースの駅直近4町合算
東武若葉駅の乗降人員 34,699人 2024年度1日平均
家賃相場 1K 6.35万円 LIFULL HOME'S掲載相場
犯罪率 坂戸市 7.6件、鶴ヶ島市 6.7件 人口千人あたり、令和6年

若葉駅前の数字でまず見えるのは、極端に若い駅前ではなく、郊外住宅地としてバランス型だということだ。駅直近4町の15〜64歳人口は59.2%で中心は現役世代だが、65歳以上も29.4%ある。単身者だけの駅前ではなく、団地、分譲、戸建て、ファミリーが混ざる郊外駅らしい構成だった。

乗降人員は1日平均3.5万人弱で、東上線の郊外駅としてはしっかり使われている。池袋直通の通勤需要と、ワカバウォークを核にした周辺生活圏の集客を合わせた数字だと見るのが自然だ。

家賃は、都内との比較なら十分に抑えやすい。1Kで6万円台前半なら、駅前の買い物利便性まで含めて考えると悪くない。若葉は「安さだけの郊外」ではなく、便利さと家賃の釣り合いが取りやすい駅だった。

治安は、坂戸市側7.6件、鶴ヶ島市側6.7件で、埼玉県平均7.1件と大きくは外れない。つまり、荒れている駅ではないが、駅前商業地として最低限の防犯意識は必要という水準だ。とくに自転車盗のような生活密着の犯罪は埼玉県全体でも多い。

東京と比べた所管だと、都会は都会で人が集まり犯罪は増えるが、窃盗などの軽犯罪は人の目が少なくなってくる、都心から1時間前後の地域では発生しやすいのではないかと思う。

家賃相場について、自分のこだわりの条件で探した場合には値段が上下するため、あくまでも偏差値的な見方をするのがおすすめだ

注意: 駅直近人口は2025年の住民基本台帳ベース、年齢構成は2020年国勢調査ベースで集計している。いずれも駅勢圏の公式定義ではなく、若葉駅の実感に近い4町を合算した独自集計だ。

出典: 坂戸市 町・字別世帯人口表(令和7年5月1日現在)鶴ヶ島市 大字別人口(日本人のみ)令和7年6月人口統計ラボ 坂戸市 年齢別人口人口統計ラボ 鶴ヶ島市 年齢別人口東武鉄道 若葉駅LIFULL HOME'S 若葉駅の家賃相場統計からみた埼玉県市町村のすがた2025 安全


交通・アクセス

鉄道

行先 主な行き方 所要時間目安
池袋 東武東上線 約40〜43分
川越 東武東上線 10分台前半
都心中枢 池袋方面で乗換 1時間前後

若葉の交通は、池袋へ一本で行ける郊外駅という説明でだいたい終わる。池袋へは急行や準急で40分台前半。通えない距離ではないが、都心近接とは言わない。朝の通勤先が池袋寄りなら十分現実的だが、東京や品川を毎日軽く往復する駅ではなかった。

そして実は川越に近いことはあまりメリットにならないというのが、この付近で長く暮らした僕の所感だ。このエリアに住んでいると移動は基本的に車が多くなる。そうなるとわざわざ駐車料金が発生するゴミゴミとした川越に繰り出すよりも、東松山のピオニウォークや、ふじみ野のららぽーとに行ったほうが荷物の量も気にすることなく移動が可能だ。

バス・道路

バスは東武バスの 若02 系統で川越駅方面へつながり、駅前から東坂戸団地方面も拾える。鶴ヶ島市側は つるワゴン の富士見・五味ヶ谷線や上新田・若葉駅西口線が入るが、駅周辺で生活する人にとってはあまり関わりない話かもしれない。都心のバスは、狭い圏内に多くの街があるため、街同士を移動する環状線のような役割を果たすが、郊外場合は鉄道駅と周辺エリアを結ぶ放射線になっているように感じる。そのためバスでの移動先が目的地になることはあまりない気もする。

道路は関越道の鶴ヶ島ICが近く、ワカバウォークも「車で来る前提」がかなり強い。駐車場1,200台という時点で街の設計思想が見える。若葉は徒歩だけで閉じる街ではなく、車を併用するとかなり使いやすくなる郊外駅だった。

出典: NAVITIME 若葉から池袋駅探 若葉駅から川越駅まで東武バス 坂戸営業所管内の変更する路線一覧鶴ヶ島市 つるワゴン路線図ワカバウォークについて


買い物・飲食・商業施設

スーパー・日用品

若葉の駅前買い物はかなり強い。東口にワカバウォーク、西口にヤオコー若葉駅西口店があるので、日用品で困る絵が浮かびにくい。ワカバウォークは55店舗、駐車場1,200台、駐輪場700台のオープンモールで、スーパー、ドラッグストア、衣料、書店、シネコン、行政サービスまで入っている。郊外駅前としては相当完成度が高い。55店舗という数字は見栄えが良いが、フードコート内の各店舗やATMもカウントしている。

西口のヤオコーも9時から22時まで営業していて、駅近の日常使いとして十分強かった。若葉は「駅前に何もない郊外駅」とは真逆で、暮らしを回す店がちゃんと揃っている駅だ。

学生時代駅前のパチンコ店で負け始めた時に、ヤオコーの店内のATMで軍資金を下ろしていたのが懐かしい。

飲食店・外食事情

外食は便利だが、面白くはない。チェーン、ファミリー向け、モール内飲食が主力で、実用には強い。ただ、川越駅前のように個人店が並んでいて、店選び自体が楽しい街ではなかった。飲み屋街の熱量も高くない。

僕なら、平日は若葉で済ませ、休日にわざわざ駅前外食を楽しもうとはあまり思わない。若葉の飲食は「暮らしの部品」としては優秀だが、「街の魅力」にはなりにくい。

商店街・その他

若葉駅前は商店街型ではなく、計画的に整えられた郊外拠点型だ。東口の富士見一丁目は市の地区計画でも商業・業務の集積拠点として位置づけられており、西口の関間四丁目も中層住宅と商業業務地を一体で整備する前提で区画整理が進められてきた。つまり、偶然できた駅前ではなく、意図的に便利に作られた駅前だ。

この作られた感じを「整っていて住みやすい」と見るか、「没個性でつまらない」と見るかで評価が分かれる。僕は前者の実利を評価するが、後者の感想もかなり理解できる。個人的には区画整理された整ったエリアに住むのは好きなのでここはポイントが高い。

出典: ワカバウォークについてヤオコー 若葉駅西口店鶴ヶ島市 若葉駅前富士見地区地区計画埼玉県 坂戸都市計画 関間四丁目地区


治安・災害リスク

治安データ

指標 数値 補足
坂戸市の犯罪率 7.6件 人口千人あたり、令和6年
鶴ヶ島市の犯罪率 6.7件 人口千人あたり、令和6年
埼玉県平均 7.1件 人口千人あたり、令和6年

若葉の治安は、必要以上に怖がる駅ではない。ただし、駅前が落ち着いて見えるからといって、完全な住宅駅の安心感を期待するとズレる。ワカバウォークがあり、駐輪場も大きく、車の出入りも多い。生活の便利さが高い駅ほど、軽犯罪への注意も要る。

数字で見ても、坂戸市側は県平均よりやや高く、鶴ヶ島市側は県平均よりやや低いが極端な差ではない。他の記事を見てもらうとわかるが、都心以外は軒並み6~7件/人口1000人 くらいの範囲なので、23区内とさほど変化のある数値ではない。僕の体感としては23区内の方が犯罪率は高いと思っていたので、数値を見ると対して変わらなかったのは意外だった。

災害リスク

災害面は、若葉駅周辺が川沿い低地のイメージではないのが救いだ。鶴ヶ島市の防災ハザードマップでは、洪水浸水想定区域は羽折町の一部が主で、若葉駅東口の富士見側は主対象ではない。坂戸市側も駅前一帯が直ちに強い浸水イメージの場所ではないが、物件単位では防災マップ確認が前提だ。

夜の体感としては、東口はモール前で明るく、人通りも残りやすい。西口は東口より静かで、住む側の顔が強かった。怖さより、郊外らしい整い方が印象に残る駅だった。

くろしばメモ: 若葉は、治安の不安より「生活駅として作り込まれている感じ」のほうが強かった。駅前に癖は薄いが、そのぶん家族で暮らす絵は描きやすい。

出典: 統計からみた埼玉県市町村のすがた2025 安全鶴ヶ島市防災ハザードマップ坂戸市防災マップ


エリアごとの違い

東口側(富士見一丁目・富士見二丁目・ワカバウォーク側)

東口側は、若葉の便利さを一番わかりやすく受け取れる側だ。駅を出てすぐワカバウォークがあり、買い物、外食、映画、行政サービスまで揃う。若葉に住む理由のかなり大きな部分は、正直ここに集約されている。

その代わり、街の景色はモール主導だ。便利だが、個性は弱い。駅前で全部済ませたい人には東口が強いが、街歩きの楽しさは期待しないほうがいい。

西口側(関間四丁目・千代田四丁目側)

西口側は、東口より住むための空気が強い。区画整理された街並みで、駅前から住宅地へのつながりが素直だ。ヤオコーもあり、日常の買い物には困らない。

東口より落ち着いて見えるぶん、僕は住むなら西口寄りのほうが好みだ。ただし、華やかさや即効性のある便利さは東口に負ける。若葉らしさを楽しむなら東口、静かに住むなら西口だった。


筆者の結論:結局若葉はどんな街か

結論として、若葉は商業施設の利便性が武器の、東上線川越周辺エリアのサブエースだ。

エースを名乗るほどではないが、ネームバリューの割に高機能な街だと思う。

ワカバウォークがあり、ヤオコーがあり、池袋へ一本で行ける。駅直近4町で人口は9,090人、東武の乗降人員は1日平均34,699人ある。駅前はちゃんと使われていて、しかも暮らしの処理能力が高い。郊外駅としてはかなり優秀だった。

一方で、街の色気は薄い。外食は便利だが、店を掘る楽しさは弱い。駅前の風景もモールと整備された住宅地が中心で、偶然できた雑多さや歴史の厚みを感じるタイプの駅ではない。

ただ、引っ越し目線で見れば話は変わる。日用品、食料、最低限の娯楽、行政サービス、車利用との相性、池袋直通。このへんの条件をまとめて揃えたい人にはかなり刺さる。逆に、都心までの速さ、飲み屋街、カルチャーの濃さを求めると、若葉は急に弱く見える。

僕の評価は若葉は東上線の川越より下りの中では最も便利な駅だ。 道路の開発が行われるなど、人口減少で廃れる街も多い中活気を保っている。ショッピングモールによる利便性は他の駅にはない。値段を下げながら川越周辺に住みたいのであれば有力な選択肢になるだろう。

くろしばの個人評価:★★★☆☆


よくある質問

Q. 若葉の家賃相場はどのくらい?

A. LIFULL HOME'Sでは、若葉駅の家賃相場は1Kで6.35万円です。都内と比べると抑えやすく、駅前の買い物利便性まで含めるとバランスは悪くありません。

Q. 若葉の治安は良い?

A. 極端に悪い駅ではありません。令和6年の犯罪率は坂戸市7.6件、鶴ヶ島市6.7件で、埼玉県平均7.1件と大きくは外れていません。ただし、駅前商業地として自転車盗などへの基本的な注意は必要です。

Q. 若葉は一人暮らしに向いている?

A. 向いています。池袋方面へ一本で出られ、駅前で日用品の買い物も済ませやすいからです。反対に、夜の街の面白さや都心近接を重視する人にはそこまで向きません。

Q. 若葉はファミリーにも向いている?

A. 向いています。駅前商業が強く、車利用とも相性が良く、年齢構成も単身偏重ではありません。郊外で生活基盤を重視する家族にはかなり現実的な駅です。

Q. 若葉駅の東口と西口はどちらが住みやすい?

A. 便利さ優先なら東口、落ち着き優先なら西口です。ワカバウォークをすぐ使いたいなら東口、駅近でも少し住居感がほしいなら西口のほうがしっくりきます。


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この記事を書いた人

くろしば

くろしば

WEBエンジニア。東京都中野区在住の2児の父。東京、埼玉、神奈川に10箇所ほど住んできました。街を観察しながら散歩するのが趣味。実際に足を運んだ地域だけを、自分の視点で書いています。歩いて感じた風景と実際の数値を照らし合わせて、新たな発見が出来るような記事を投稿していきます。不動産業界の人間ではないので、忖度なくありのままをお伝えします。

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