都営大江戸線のスペック
路線の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営事業者 | 東京都交通局 |
| 営業区間 | 都庁前〜光が丘 |
| 起点・終点 | 都庁前駅/光が丘駅 |
| 路線構造 | 都庁前から都心を一周して都庁前へ戻る環状部と、都庁前〜光が丘の放射部 |
| 路線距離 | 40.7km |
| 駅数 | 38駅 |
| 運行形態 | 内回りは光が丘発・都庁前着、外回りは都庁前発・光が丘着 |
| 他社線との相互直通運転 | なし |
| 運行情報確認日 | 2026年8月22日 |
初めて大江戸線の路線図を見たときはどこに向かう線路なのかよくわからなかった。
それもそのはず、まず大江戸線は環状線であり、都心をぐるりと回ることを目的としている線路だ。
そしてその周り方が特殊だ。数字の「6」を左に倒したような形状になっていて、都庁前駅が線と線が重なるポイントになっている。つまり都庁前駅を2回通る経路になっている。
丸ノ内線も同じように環状部分と放射(都心から遠ざかる)部分が一体化した路線だが、決定的な違いは同じ駅を2回通らない点だ。完全な輪っかは描かない。大江戸線の都庁前駅が池袋と新宿に分かれている状態だ。
出典: 東京都交通局「都営地下鉄」、東京都交通局「大江戸線」
優等列車の区分
| 列車種別 | 停車駅 | 運行区間 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 各駅停車 | すべての駅 | 全線 | 快速・急行・特急の設定なし |
大江戸線は比較的最近できた路線で、快速電車を走らせるほどのスペースは取りづらかったことも想像できるし、環状線の役割としては素早く遠くに運ぶことではないので違和感は特にない。
とは言え実際乗ってみると都心を横切るのに結構時間がかかることがわかる。僕の住んでいる丸ノ内線中野富士見町から羽田空港に向かうといくつかのルートがあるが、大門まで行って浜松町乗り換えする経路もある。その経路だと37分かかるし、新宿からでも15分かかる。加えて地下深くを走る大江戸線は乗り換えで他路線や地上に辿り着くまでに時間がかかることが多い。ましてやベビーカーでエレベーター移動となると尚更だ。このルートはベビーカーが終わるまでは使わないと決めた。
出典: 東京都交通局「路線図・停車駅」、東京都交通局「大江戸線 時刻表」
主要駅までの所要時間
| 出発駅 | 到着駅 | 標準所要時間 | 乗換 | 調査条件 |
|---|---|---|---|---|
| 光が丘 | 新宿 | 24分 | 0回 | 平日朝の通勤を想定、東京都交通局の標準所要時間 |
| 光が丘 | 六本木 | 34分 | 0回 | 同上 |
| 光が丘 | 大門 | 41分 | 0回 | 同上 |
ここで注目したいのは新宿から大門に行くのに15分以上プラスになる点だ。光が丘に住んで新宿に通勤、という生活が固定できるのであれば割と快適だと思う。しかし東京の東サイドに行こうとすると新宿から一気に減速するためアクセスが良いという印象は持てない。1本なのに時間かかるなー、という感想だ。
出典: 東京都交通局「都営交通ガイド2023」(停車駅・所要時間)、東京都交通局「光が丘 平日:六本木・大門方面」(2026年8月22日確認)
新幹線駅への行きやすさ
| 大江戸線の接続駅 | 新幹線駅 | 接続駅からの所要時間 | 乗換 | 行きやすさの要点 |
|---|---|---|---|---|
| 大門 | 品川 | 約9〜10分 | 1回 | 大門駅で浅草線へ乗り換え、改札内で移動可能 |
大江戸線は新幹線駅へ直接乗り入れない。品川駅を利用する場合は、大門駅で都営浅草線へ乗り換える経路が分かりやすい。表の所要時間には大江戸線各駅から大門駅までの時間と、駅構内の乗換時間を含まない。
出典: 東京都交通局「大門」、Yahoo!路線情報「大門から品川」(2026年8月22日確認)
遅延の発生状況
| 集計年度 | 1か月(平日20日)あたりの遅延証明書発行日数 | 10分以下 | 10分超〜30分以下 | 30分超 |
|---|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 6.5日 | 6.3日 | 0.3日 | 0.0日 |
※令和6年度の平日1年間に発行された遅延証明書の日数を、1か月20日あたりに換算した値。区分別の値は丸めのため合計と一致しない。
出典: 国土交通省「東京圏の鉄道路線の遅延『見える化』(令和6年度)」
区間ごとの偏見考察
光が丘 〜 練馬
23区の果てのエリア。都心から離れすぎず、かつのどかで子育てにも適していて"都会"とは名乗らない場所だ。多くの団地が密集していて、周辺は保育園、学校、体育館、公園が多く見られる。まさに住むための23区のような場所だった。
練馬駅前まで来るといい気にビルが立ち並び、街が本気を出し始めたのを感じられる。
新江古田 〜 中井
都会へ入る前のウォーミングアップ区間。中野と新宿をかすめはするものの街としてはまだ居住地感が残る。
東中野 〜 都庁前
準都会区間。山手線駅のような混雑こそないものの高層のオフィスビルが立ち並び始める。都会のオーラを放つ理由は新宿のビル群がずっと視界に入るからだ。
この区間の暮らしや街の違いは、新宿に近く個人店の空気が残る東中野、新宿西側の業務地と住宅地が重なる中野坂上、大江戸線一本で都心へ出る西新宿5丁目、新宿徒歩圏の業務地・都庁前の記事で詳しく紹介している。
新宿 〜 汐留
山手線の内側で、ザ 都心区間だ。初めて乗ったときは、港区の一等地を通過するのでどんなセレブが乗ってくるかと心が躍ったのを覚えている。しかし大事なことを忘れていた。セレブは地下鉄になんか乗らない。
青山一丁目の街の雰囲気、暮らし、交通事情は駅記事で詳しく紹介している。
築地市場 〜 上野御徒町
東京の東、下町区間。僕は川越出身なので東京都心はいつも西側から眺めていた。そのせいかはわからないが、東側の下町には独特の雰囲気がある。昔ながらの歴史を紡いできたにおいというか、うまく言えないが情緒を感じる。勝手な意見だが、この辺りは観賞用に発展しないで保存しておいてほしい。
本郷三丁目 〜 若松河田
山手線の内側は南北で全く違う顔だ。山手線上もそうかもしれない。新宿 〜 汐留が見せていたギラギラとした経済界の新興勢力たちはここにはいない。昔からの富をしっかりと保っている雰囲気の文京区エリアだ。
正直僕はこのエリアに用事はほとんどない。
東新宿〜新宿西口
ただいま新宿。
都営大江戸線の歴史的な成り立ち
| 年 | 出来事 | 現在の路線へのつながり |
|---|---|---|
| 1972年 | 都市交通審議会答申第15号で地下鉄12号線が位置付けられた | 都心の環状部と光が丘方面の放射部を組み合わせる計画の基礎となった |
| 1991年 | 12号線の練馬〜光が丘間が開業 | 光が丘の大規模住宅団地と練馬を結ぶ最初の営業区間となった |
| 1997年 | 新宿〜練馬間が開業 | 光が丘・練馬方面から新宿へ地下鉄一本で移動できるようになった |
| 2000年 | 路線名を「大江戸線」に変更し、新宿〜国立競技場間が開業 | 放射部から都心南側へ路線が伸びた |
| 2000年 | 国立競技場〜大門〜都庁前間が開業 | 環状部がつながり、全長40.7kmの全線で運行を開始した |
| 2002年 | 汐留駅が開業 | 全線開業時には通過していた汐留地区に38番目の駅が加わった |
かなり部分的に作られてきたのは意外だった。
そして何より環状線としての役割を果たし始めたのは2000年、僕が小学生の頃だ。大江戸線は新しいから既存の地下設備を避けるため地下深くに作られたのは知っていたが、改めて見てみるとつい最近の出来事に感じる。
だからなのか有名な街を結んでいるにもかかわらず、その街にはイマイチ大江戸線の存在感がない気がしてしまう。鉄道が街の発展を牽引してきたのではなく、発展した街に鉄道を通したことがその理由かもしれない。
出典: 東京都地下鉄建設「都市高速鉄道第12号線環状部建設事業 見解書」、東京都交通局「都営地下鉄のあゆみ」、東京都交通局「都営地下鉄」
僕が考える都営大江戸線のキャラ設定
同じく丸ノ内線が東京の生え抜きの運営者であるならば、大江戸線はコネ入社のちょっとハリボテの運営者に見える。
丸ノ内線とは20年くらいの歴の差があり、駅舎の存在感もほぼない。通っている街は立派だが路線のブランド不足が否めない。
よくある質問
Q. 都営大江戸線の起点と終点はどこですか?
A. 東京都交通局が示す営業区間は都庁前駅〜光が丘駅です。路線は都庁前駅から都心を一周して同駅へ戻る環状部と、都庁前駅〜光が丘駅の放射部で構成されています。
Q. 都営大江戸線は一周し続ける環状運転ですか?
A. 山手線のように同じ方向へ周回し続ける運転ではありません。内回りは光が丘駅を出て環状部を通り都庁前駅に到着し、外回りは都庁前駅を出て環状部を通り光が丘駅へ向かいます。
Q. 都営大江戸線に快速や急行はありますか?
A. 快速・急行・特急の設定はなく、すべての列車が各駅に停車します。
Q. 都営大江戸線は遅延が多い路線ですか?
A. 国土交通省の令和6年度集計では、遅延証明書の発行日数は1か月の平日20日あたり6.5日でした。鉄道事業者ごとに発行時間帯や条件が異なるため、数字だけで単純比較はできません。
Q. 都営大江戸線から新幹線へ乗り換えやすいですか?
A. 大江戸線は新幹線駅へ直接乗り入れません。品川駅を利用する場合は、大門駅で都営浅草線へ乗り換える経路があります。


